血液製剤の種類

血液製剤の種類

輸血用血液の種類

■輸血用血液の種類別供給状況
(2013年度 全国)

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輸血用血液製剤には「赤血球製剤」「血漿製剤」「血小板製剤」「全血製剤」があります。以前は採血されたままの血液、すなわち全ての成分を含んだ「全血製剤」の輸血が主流でしたが、現在では、患者さんが必要とする成分だけを輸血する「成分献血」が主流となっています。「成分献血」は、患者さんにとって不必要な成分が輸血されないため、循環器(心臓や腎臓など)の負担が軽減できます。医療機関への全供給数のうち「赤血球製剤」「血漿製剤」「血小板製剤」でほぼ100%を占めています。

輸血用血液一覧表(一部抜粋)

赤血球 赤血球 ●保存温度 2〜6℃
●有効期間 採血後21日間
出血および赤血球が不足する状態、またはその機能低下による酸素欠乏のある場合に使用されます。
血 漿 血 漿 ●保存温度 -20℃以下
●有効期間 採血後1年間
複数の血液凝固因子の欠乏による出血ないし出血傾向のある場合に使用されます。
血小板 血小板 ●保存温度 20〜24℃
●有効期間 採血後4日間
●要振とう
血小板数の減少またはその機能低下による出血ないし出血傾向にある場合に使用されます。
全 血 血小板 ●保存温度 2〜6℃
●有効期間 採血後21日間
大量出血などすべての成分が不足する状態で、赤血球と血漿の同時補給を要する場合に使用されます。

血漿分画製剤の種類

血漿分画製剤とは、血漿中に含まれる血液凝固因子、アルブミン、免疫グロブリンなどのタンパク質を抽出・精製したものです。製品は瓶入りで安定性も高く、輸送・保管が簡便で、有効期間が長いというメリットがあります。しかし、数万人分の血漿をまとめて製造するため、ウイルスなどが混入した場合、多数の患者さんが感染する危険性があります。そのため、国内製薬企業では、最先端のウイルス除去・不活性化処理を行うなど、安全性を向上させる努力を続けています。

血漿分画製剤の種類(一部抜粋)

血液凝固第VIII因子製剤 血液凝固第VIII因子製剤

●貯法 10℃以下 禁・凍結
●有効期間2年間

血友病Aの患者さんには血液中の血液凝固第VIII因子が不足しているため、関節出血など多くの出血症状が繰り返しあらわれます。この場合、血液凝固因子を補充する必要があります。血液凝固第VIII因子製剤は、血友病Aの患者さんにとって大変重要な製剤です。
アルブミン製剤

アルブミン製剤

●貯法 室温 禁・凍結
●有効期間2年間

事故などで大けがをして、大量の出血がありショック状態に陥ったときや、熱傷(やけど)、肝臓病、腎臓病などの治療に使われます。
(日赤ポリグロビンN注5%)
免疫グロブリン製剤

(日赤ポリグロビンN注5%)免疫グロブリン製剤

●貯法 10℃以下 禁・凍結
●有効期間2年間

人の血漿中の抗体(免疫グロブリン)を分離精製した製剤です。色々な病原体に対する抗体が含まれているので、抗生物質などがなかなか効かない感染症の患者さんに使用されます。また、免疫グロブリンが不足している場合、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、川崎病にも使用されます。
免疫グロブリン製剤

免疫グロブリン製剤

●貯法 10℃以下 禁・凍結
●有効期間2年間

B型肝炎ウイルスと特異的に反応する免疫グロブリン(抗体)を分離精製した製剤です。B型肝炎ウイルスを含む血液による針刺し事故後の発症防止や、B型肝炎撲滅のための母子間感染の予防のために使用されます。

 

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